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2010年09月24日

2010年10月例会のご案内

2010年10月例会は次の内容で開催いたします。

開催日時 2010年10月13日(水) 18時30分~20時
       今月は第二水曜日ですのでご注意願います

場所   上野公園・東京文化会館 中会議室2

参加費  1500円

10月の発表は、まず、高橋育郎氏から「何故に童謡はグローバル化がなされないのか」というテーマで行います。

少し、このテーマについて補足しますと、日本の伝統文化と現代生活文化で、世界的なレベルで光彩を放っているものに、茶道、華道から始まり、工芸、織物、染色。最近では建築家が世界をリードし始め、さらには和歌、連歌、俳諧、古典文学の数々。次いで日本料理、日本家屋、日本の祭りとかの年中行事、マンガ、アニメといった生活文化。まだあります。能、狂言、歌舞伎、文楽という舞台芸術。柔道とか剣道、空手、合気道、まだたくさんあるでしょう。

日本人の生活に密着していて、海外で全く知られていない事例を、敢えて挙げれば「童謡・唱歌」くらいではないでしょうか。子供時代の郷愁を誘う「童謡・唱歌」が世界に人々に受け入れられていないのは不思議な物語で、このところを童謡作詞家として著名な高橋氏が自らの体験を踏まえて分析し、今後の方向性を提案いたします。

 山本紀久雄からは「鉄舟が問う現代」という視点で、最近の社会現象から事例を取り上げ、鉄舟ならば「このように考えるであろう」という基準点から分析し発表いたします。

 鉄舟の魅力は「剣のスペシャリストとしての修行から、禅を通じてゼネラリストしての精神修養により『人間の完成』に到達し得た」ところにあります。

 今の時代の我々に最も欠けているのは「賓師」(客分として待遇される師匠・広辞苑)で、高度な知識と見識を持ち、ある分野から圧倒的な識見を持つ存在の人物が身近に存在していないことです。

 この結果、現在の政治や経済混沌化社会で、どのように自分自身を位置づけ、行動判断して行くのがベターなのか、ここで迷っているのが日本人の殆どです。

しかし、我々は鉄舟という「人間の完成者」研究会の一員ですから、鉄舟という人物を極めていくことによって、鉄舟を「賓師」として身近におき、そこから物事を判断行動していくことができるのではないかと考えています。

そのところを10月にトライしてみたいと思います。

2010年11月例会について

11月の例会は17日(水)となります。
発表者は末松正二氏です。テーマは日中戦争勃発の盧溝橋事件で、末松氏から以下のメッセージが寄せられています。
1、盧溝橋は1192年に建造された石橋で、マルコポーロが東方見聞録で
世界で最も美しい石橋と紹介したことから「マルコポーロ橋」とも呼ばれ 世界遺産に登録されております。
2、今回、私が盧溝橋へ行ったのは、そこが1937年7月に勃発した盧溝橋事件の現場であり、日中全面戦争のきっかけとなった場所であるからです。また、旅行日が事件発生と同じ7月7日でした。
3、その現場に行って感じたのは北京郊外のこんな静かなところで、なぜこのような大きな戦争が始まってしまったのかということでした。
4、ツアーでは、この橋を歩いて渡らせてくれるのですがツアー客、ガイド共この橋の上で日中戦争が始まったと言っていたので、私が、違いますよここから1400メートル上流の堤防の下の砂利取り場で始まったのですよと、説明したら皆がびっくりしており、事件のことを何も知らないようで、私もびっくりしました。
5、皆様に、①盧溝橋事件の内容 ②事件が発生した原因 ③鉄舟先生がいたらどうしたかという感想をお話したいと思います。

 なお、このテーマを一回で発表いただくことは内容と重要性から見て無理ですので、来年になりますが二回に分けてご発表いただくことになっておりますので、11月は前半部分という事でお楽しみにお願いいたします。

 山本紀久雄からは「鉄舟が問う現代」という視点でお話いたします。

*12月12日(日)は鉄舟と坂本龍馬史跡都内ツアーを予定しております。
 詳しくは次回ご案内申し上げます。
                            以上

投稿者 Master : 2010年09月24日 14:36

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