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2013年04月26日

2013年4月開催結果

2013年4月開催結果

4月例会開催は「鉄舟・海舟所縁のお江戸史跡巡り」を4月20日(土)に開催しました。あいにくの冷たい小雨の天候でしたが、30名のご参加をいただき、皆さん元気に本所・両国界隈の史跡を歩き終えました。

矢澤昌敏氏の緻密な事前調査と詳細な資料と地図にもとづく解説、併せて、元墨田区立緑図書館職員の松島茂氏から補足説明を賜り、5月15日例会でご発表される永冨明郎氏からも補説をいただき、さらに、講談師田辺一乃さんによる吉良邸での一席など、史跡多き墨田区の魅力をじっくり、存分に堪能いたしました。
また、寒い中、歩いた後は「相撲茶屋 ちゃんこ 江戸沢」で懇親会を楽しみました。
ご参加の皆様にお礼申し上げますと共に、次回の矢澤氏による江戸史跡巡り企画をお楽しみにお待ち願います。

              国技館前にて
歩いたコース
●伊藤左千夫牧舎兼旧居跡(小説「野菊の墓」の作者)⇒ (京葉道路) ⇒ 新燧社(シンスイシャ)跡(国産マッチ発祥の地) ⇒ 【入江町】勝海舟旧居跡(勝海舟揺籃(ヨウラン)の地?) ⇒ 山岡鉄舟旧居跡 ? ⇒ (三ッ目通り) ⇒ 【三笠町】新徴組屋敷跡 ⇒ (蔵前橋通り・区役所通り) ⇒ 【吉岡町】栗本鋤雲(ジョウン)旧居跡 ⇒ 三遊亭圓朝旧居跡 ⇒ (南割下水:北斎通り) ⇒ 葛飾北斎生誕の地 ⇒ 野見宿禰(ノミノスクネ)神社 ⇒ 津軽家上屋敷跡 ⇒ 江川太郎左衛門屋敷跡(英龍終焉の地) ⇒ 岡内重俊旧居跡 ⇒(北斎通り・清澄通りを南下し、京葉道路を横切り)⇒ 【亀沢町】勝海舟生誕の地 ⇒ 尺新八(セキシンパチ)の共立学舎跡 ⇒ 【松坂町】吉良邸跡・本所松坂町公園(吉良邸正門跡・鏡師:中島伊勢住居跡・吉良邸裏門跡) ⇒ 回向院 ⇒ 【元町】与兵衛鮨発祥の地⇒ 旧両国橋・広小路跡 ⇒ (一の橋通り)⇒【横網町】百本杭の跡 ⇒ 御蔵橋跡 ⇒ 舟橋聖一生誕の地 ⇒ 本所:御米蔵跡(御竹蔵跡)⇒ JR総武線:両国駅西口●




 
 なお、最大の史跡巡り関心事である「山岡鉄太郎生誕地」はどこか? 「俺の師匠」(小倉鉄樹)によれば
 「師匠の生まれたのは天保七年六月十日、本所大川端四軒屋敷の官邸である」
とあります。それを古地図で見ますと四軒屋敷は以下となります。
 
上の古地図は「復元 江戸情報地図」(朝日新聞社)です。この上に⇒したところが「御蔵奉行」であり、古地図の下地に現代の地図が描かれていて、それを見ることでおおよその位置が分かるようになっています。コピーでは鮮明に分かりませんが「国技館北」と「新藤写真製版」とあるあたりとなり、ここが鉄太郎の生まれた四軒屋敷跡と判断できます。

投稿者 Master : 2013年04月26日 06:10

コメント

鉄舟会お江戸史跡巡りは本当に楽しみで今回も石川県金沢より馳せ参じました。期待に違わず矢澤様の綿密な事前調査による資料に基づく的確なご説明には只々感心し、参加してつくづく良かったと思いました。
中でも鉄舟と海舟は歳こそ少し違うとは申せほんの近くで生まれ育っていたことも実感出来感動しました。鉄舟の生誕地は現在区立竪川中学校の正門にあるプレート看板の地ではなく史跡巡りの最終章で案内頂いた本所御米蔵跡(本所大川端四軒屋敷)で家禄600石の御蔵奉行の若様として生まれたことを資料や古地図で証明説明頂きました。鉄舟の品格の高さの由縁かと納得しました。
今回も山本会長はもとより清河八郎所縁の方や講談師の方、地元の図書館職員の方ともお会い出来て有難かったです。
持ち帰った貴重な資料を二度三度と読み返す楽しみが増えました。
ありがとうございました。

投稿者 北條 直敬 : 2013年04月29日 18:32

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