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2009年12月25日

2010年1月例会のご案内

本年も山岡鉄舟研究会にご参加くださり、誠にありがとうございました。
鉄舟の生き方を通じて私たちの生き方の指針とする本研究会も、無事2009年のすべての行事を終えることができました。ひとえに皆様のご協力の賜と感謝申し上げます。来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
2010年新年最初の例会をお知らせします。

2010年1月例会のご案内
【日 時】1月20日(水) 18:30〜20:00
【会 場】東京文化会館 4F中会議室1(上野駅公園口正面の建物)
【参加費】1,500円
【内 容】『鉄舟研究発表』 山本紀久雄会長
【お問い合わせ】事務局 田中達也 info@tessyuu.jp

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投稿者 lefthand : 10:25 | コメント (0)

2010年2月 高山での特別例会のご案内

鉄舟が幼少時を過ごした地・高山にて特別例会を行います。

期日:2010年2月19日(金)
時間:16:00〜18:00
   研究会 発表:山岡鉄舟研究会会長・山本紀久雄
   18:30〜20:00
   懇親会(ご希望者により行います)
会場:宗猷寺

開催趣旨
山岡鉄舟研究会は、鉄舟という人物が成し遂げた偉業と人物像を通して、その生き方を学び、現代に生きる私たちの人生指針とすべく、研究を行っております。
鉄舟は、少年時代を高山で過ごし、高山でその優れた人間性の基礎が訓育されました。その高山の地で、山岡鉄舟研究会を開催することは、さらに、鉄舟という人物像を深め、その生き様を探求することになり、激動の現代に発生したひずみの中に生きる多くの人に、時代の変化に対応する生き方をお伝えすることにつながると思います。
このような趣旨から、高山での山岡鉄舟研究会を開催するものであります。

期日:2010年2月19日(金)
時間:16:00〜18:00
   研究会 発表:山岡鉄舟研究会会長・山本紀久雄
   18:30〜20:00
   懇親会 会場:追ってご連絡申し上げます
会場:宗猷寺
参加費:1500円
    ※懇親会はご希望者にて開催 参加費:別途実費
お問い合わせ:
山岡鉄舟研究会 事務局(東京)田中達也
TEL:03-6806-6510  E-mail:info@tessyuu.jp

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投稿者 lefthand : 08:27 | コメント (0)

2009年12月24日

2009年12月例会ご報告 その2

山岡鉄舟研究会 例会報告
2009年12月16日(水)
「切落し」
山岡鉄舟研究会会長/山岡鉄舟研究家 山本紀久雄氏


山本会長の発表は、「切落し」と題し、剣の極意から学ぶべきことをお話しいただきました。
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今回の発表タイトル「切落し」とは、鉄舟が遺した「一刀流兵法箇条目録」の12箇条の目録のうちのひとつです。
山本会長は、そのうちの冒頭の二つについて解説し、これは人生指針であると語られました。

■一刀流兵法箇条目録
一、二之目付之事(にのめつけのこと)
二、切落之事(きりおとしのこと)
三、遠近之事(えんきんのこと)
四、横竪上下之事(よこたてじょうげのこと)
五、色付之事(いろつきのこと)
六、目心之事(もくしんのこと)
七、狐疑心之事(きつねぎしんのこと)
八松風之事(まつかぜのこと)
九、地形之事(ちけいのこと)
十、無他心通之事(むたしんつうのこと)
十一、間之事(まのこと)
十二、残心之事(ざんしんのこと)
        以上十二箇条

■二之目付之事(にのめつけのこと)
二の目付とは、敵に二(ふたつ)の目付ありと云ふ事なり。先づ敵を一体に見る中に、目の付け所二つあり、切先(きっさき)に目をつけ、拳に目を付く、是れ二つなり。故に拳うごかねばうつことかなわず、切先うごかねばうつことかなわず。是れ二目をつくる所以なり。敵にのみ目をつけ、手前を忘れてはならぬ故、己をも知り彼をも知る必要あるを以て旁々(かたがた)之を二の目付と云ふなり。

これを山本会長は『伊藤一刀斎』(廣済堂創立60周年記念出版)著者の好村兼一氏に解説を請うたそうです。
好村氏によれば、これは剣道の世界では「観見強く、剣の目弱く」ということだそうです。このことを山本会長は、全体から個を見、かつ個を見て全体を見よ、ということと解説されました。

■切落之事(きりおとしのこと)
切落(きりおとし)とは、敵の太刀を切落して然る後に勝つと云ふにはあらず。石火の位(くらい)とも、間に髪を容れずとも云ふ処なり、金石(きんせき)打合せて陰中陽を発する自然により、火を生ずるの理なり。火何れよりか生ず、間に髪を不容(いれず)の処なり。切落すとは、共に何時の間にやら敵にあたる一拍子なり。陰極って落葉を見よ、陰中に陽あつて、落つると共に何時の間にやら新萌を生じてある。切落すと共に敵にあたりて勝あるの理なり。

好村氏によれば、切落しとは相手が斬り込んできたら、間髪入れずにこちらも斬り下げることなのだそうです。そうすれば相手の剣を飛ばすだけでなく、相手に斬り込むことができるという、剣道で最も重要な極意なのだそうです。


山本会長は、このことは重要な人生訓である、と語ります。
切落しが教えてくれること。
それは、逃げない、ということ。
人生の中で壁にぶち当たったとき、そこから逃げるのではなく、真正面から自分の力で立ち向かうことだ。
剣の極意を生き方の指針として捉えていくこと、そして、もっと重要なのは、それを日常訓練していくこと、そうでなければ「切落し」は到底実現できないのです。

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鉄舟が私たちに教えてくださることは沢山あります。今回の目録のように、鉄舟が遺した文章ひとつをとっても、鉄舟の生き様、哲学が息づいています。
例会終了後の「望年会」で、参加者がこんなことをおっしゃったそうです。
「鉄舟さんがまるで我々に自分を研究しろと言っているようだ」
鉄舟の生き方を学ぶことは、時代がそれを要求しているのだと理解したいと思います。激動の世の中を生きた鉄舟のブレない生き様は、時代は変わりその内容も変われど激動の現代を生きる私たちに、確かな道標を示してくださっているように思います。そして、それを分かりやすく解説し導びいてくださる山本会長の鉄舟研究は、私たちの生き方の指針になると確信いたします。

研究は続きます。
来年の山岡鉄舟研究会も、是非ともご期待ください。

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例会終了後、忘年会ならぬ「望年会」を行い、来年に希望を託しつつ楽しいひとときを過ごしました。
ご参加くださいました皆様、ならびに本ホームページをご愛読の皆様、誠にありがとうございました。
新年は2010年1月20日(水)18:30〜東京文化会館 中会議室1です。
来年も皆様のご参加をお待ち申し上げます。

(事務局 田中達也・記)

投稿者 lefthand : 08:35 | コメント (0)

2009年12月例会ご報告 その1

山岡鉄舟研究会 例会報告 その1
2009年12月16日(水)
「鉄舟遺墨辞典の進捗状況」
事務局・田中達也

今年も残すところ半月となり、師走の慌ただしさが街に漂う雰囲気のする晴天の日、12月の例会を行いました。
今回は、事務局・田中より、「鉄舟遺墨辞典」の制作進捗についてお話しさせていただきました。

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「鉄舟遺墨辞典」とは、難解なことで知られる鉄舟の書を何とか読むことができないかという願いから生まれたプロジェクトです。
鉄舟の書を集め、その読み方のパターンをコンピュータにデータベース化すると、類例から読み方の推測ができるのではないかと考えたのが発端です。

コンピュータに登録する書は基本的に、その読み方が分かっているもの、かつ、所有者から使用許可を得ているものとなります。現状、まだまだ数が少なく、辞書として機能するにはほど遠い状態ですが、今後も書のデータ収録と、読み方を検索する工夫を考えることを続けていきます。2年後にはある程度機能する辞典ができ、3年後には皆様にご披露できるのではないかと期待しています。

鉄舟の書が読めるようになりたい。
こう考えましたのには、第一義には純粋に鉄舟の難解な書が読めればこれほど嬉しいことはないとの素朴な願いからですが、本会は「鉄舟から生き方を学ぶ会」ですので、その趣旨に沿ったものでなければならないと考えています。

「鉄舟遺墨辞典」制作の意義
「鉄舟の書を読み、その意味を知ることは、それを書いたときの時代の潮流や鉄舟の行動などと重ね合わせることによって、鉄舟の思いに触れることができると考える。そのことが、鉄舟の生き方を知り、我々の生き方を学ぶヒントになると信じる」

鉄舟の書を読む本質は、鉄舟の書から滲み出る鉄舟の生き様を学びたい、ということに尽きます。
これにITの技術を借り誰もが鉄舟の書を読めるようになることは、まさに現代でなければ実現できなかったことです。鉄舟が書いた書をその読み方と結びつけコンピュータに登録し、それを検索すれば、一文字読めるだけで一幅全体の読み方が判明する。これがIT時代の「鉄舟遺墨辞典」です。
鉄舟とIT。何だかミスマッチのようにも感じますが、さにあらず。
鉄舟を学ぶことは、時代を学ぶこと、つまり、新しいことを学ぶことと考えます。
鉄舟の書が最先端の技術によって蘇り、我々に何かを指し示してくれる。
これが、私の考える「鉄舟遺墨辞書」へのロマンです。

辞典制作の経過は定期的にお知らせしようと思います。
道のりはまだまだ長いですが、おつきあいください。
完成する日をお楽しみに。

(事務局 田中達也・記)

投稿者 lefthand : 08:27 | コメント (0)

2009年12月07日

「望年会」について

当会では、忘年会を「望年会」と表記しております。
これは、メンバーの方からのご提案で、年を忘れる「忘」ではなくて、新しい年に希望を託す「望」をもじって「望年会」としたらどうかといただいたことがございまして、それ以来「望年会」と表記しております。
いくつかお問い合せを頂戴しました。
説明不足をお許しください。

新年に希望を託す「望年会」に、ご参加お待ちしております。

投稿者 lefthand : 01:35 | コメント (0)

2009年12月02日

2009年12月例会のご案内

本年も残すところあと1ヶ月となりました。いかがお過ごしでしょうか。
山岡鉄舟研究会・例会のお知らせをお送りします。

2009年12月例会のご案内
【日 時】2009年12月16日(水)
     18:30〜20:00
【会 場】東京文化会館 4F中会議室1
    (上野駅公園口正面の建物)
【参加費】1,500円
【内 容】
『鉄舟遺墨辞典の進捗』田中達也
『鉄舟研究発表』 山本紀久雄会長
※例会終了後、「望年会」を行います。
 会場:上野駅公園口上「上野ぶんか亭」
 時間:20:00〜21:30
 参加費:3,500円程度
 人数把握のため出欠をお知らせください。

>>>参加お申し込みはコチラ!

投稿者 lefthand : 22:13 | コメント (0)