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2008年01月25日

「寺山旦中遺芳展」

銀座の松屋で開催されています「寺山旦中遺芳展」を24日に見学をしてきました。
松屋のなかなか広い会場に作品が展示されています。
日本的な竹を生垣や花いれにして、会場が飾られ、会場の日本的な雰囲気作りにも気をつかっていることが感じられました。
鉄舟の書に似ているような印象を受けました。凛とした、迷いのない心、豪胆な強さ、そして見た後に、心が爽やかになったような気持ちになりました。

受付で鉄舟研究録をお渡ししてご挨拶をしますと、今年9月にロンドンのヴィクトリアン・アンド・アルバート美術館で、寺山旦中氏所蔵の鉄舟の書が3ヶ月に渡り展示されると伺いました。
イギリスでも禅が人気なのだそうですが、この美術館の東洋部門でもが禅研究されているそうで、その禅からのご縁で、鉄舟の書が展示をされることになったとお聞きしました。書はすべて寺山旦中氏が所蔵しているものだそうです。大変素晴らしいことだと自分のことのように嬉しく思いました。

今回海外にも広く鉄舟の名が書道を通じて、広がっていくことを期待したいと思います。

「寺山旦中遺芳展」
銀座松屋 1月23日~29日まで
http://www.matsuya.com/ginza/art/080129e_terayama/index.html

追記
会場でいただいた「筆禅」第29号にイギリスでの展覧会の情報がありましたので一部掲載いたします。
「国際筆禅道」茂登 生良氏
2008年9月3日より12月14日まで、山岡鉄舟没後120周年を記念した「山岡鉄舟禅画および書」展が開催されます。ヴィクトリアン・アンド・アルバート美術館極東部門の主任学芸員のルパート・フォークナー氏の日本文化に対する深い理解があったからlこそでした。
現在世界の美術館では日本文化に対する観客の関心が変わりつつあることを経験しています。とくに漫画やアニメの領域は若い読者が増え大変人気があります。この鉄舟の書の展覧会を通して、彼の剣術や禅の片鱗でも理解され、さまざまな年齢層、さまざまな出身の人々が、現代ときわめて関係ある「無心」という鉄舟の重要なメッセージをきちんと理解できるようになればよいと願っております。


投稿者 Master : 2008年01月25日 19:18

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