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2007年10月08日

第4回鉄舟全国フォーラムご報告

爽やかな秋晴れの晴天に恵まれた10月の土曜日、第4回鉄舟全国フォーラムが盛大に執り行われました。
その様子を写真とともにご報告いたします。

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今年のフォーラムの参加者は87名。鉄舟サロン史上最大規模の会となりました。
山岡鉄舟の名のもとにこれだけ大勢の方々がご参加くださったことに感謝申し上げます。


金子代表の挨拶で会はスタートいたしました。

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今回は、当ホームページからお申し込みいただいた方々、月刊「致知」に掲載いただいたフォーラムの案内を見てのご参加の方、浅草・浅草寺主催の「仏教文化講座」にての山本紀久雄氏の講演でご興味を持たれた方など、多方面からのご参加を賜りました。ありがとうございました。

さて、講演の開始です。

まずは、浜松医科大学名誉教授・高田明和氏の講演から。

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高田氏は、今回の講演のテーマである清水次郎長の子孫でいらっしゃいます。
清水次郎長の近親である氏ならではの、次郎長と鉄舟の浅からぬ縁(えにし)をお話しいただき、また、氏所蔵の鉄舟の書やその他の貴重な史料をご紹介いただきました。


講演後、活発な質問も交わされました。

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続きまして、山岡鉄舟研究家・山本紀久雄氏の講演。

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日本はなぜ植民地支配を免れたか。鉄舟はなぜ貧乏したのか。
日本が民族の独立を貫くことができた影に鉄舟の存在があり、鉄舟が人生を賭して日本を守ったからこそ、現在の日本がある。そのために鉄舟は、自らの生活すべてを捧げていたのです。だから貧乏だった。いや、鉄舟自身が貧乏であることはいかほどでもない、憂うべきは国家である。そのために自分はいかなる状況にも対応できるよう、身を鍛えることに専心する・・・。鉄舟のその胆力に感嘆するほかありません。


講演終了後、懇親会へ。

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懇親会では、高田氏や山本氏を囲んで鉄舟談義に花が咲き、大いに盛り上がりました。


今回のフォーラムでの両氏の講演は、山岡鉄舟という、幕末・明治の時代が生んだ傑人を通じて、激動の時代にあって己は何を為すべきかを考え、行動したその足跡を通じて、我々が現代を生きる指針とするヒントを与えてくださるものでした。このことは会の主旨であり、鉄舟を通じて私たちが追い求めるテーマでもあります。
今後も研究は続いていきます。
来年は、2008年11月29日(土)開催予定です。
少し気が早いですが、さらに大勢のご参加を、心よりお待ち申し上げております。
なお、毎月の例会にも是非足をお運びください。

(田中達也・記)

投稿者 lefthand : 2007年10月08日 12:27

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