« 4月例会の感想 | メイン | 4月例会記録(2) »

2007年04月27日

4月例会記録(1)

■春風 主幹    二見健吉氏

** 南インド訪問体験記 と アンマ**
2006.2.27- 3.9
                             
 なぜ南インドに行ったのか、あるいはどのようなことを感じたのか、テーマである鉄舟との関係についてお話しさせていただきたい。


 2月3日英字新聞のジャパンタイムズに南インドに行った経緯について掲載された。定年退職してボランティアをやってもらうにはどうしたらいいのか、今年インドと日本との文化協定締結50周年に当る2007年を「日印交流年」とする区切りの年でもあることが、掲載された理由のようです。
アンマについては、「世界中を抱きしめる~平和と調和のために」というパンフレットをお配りしたので後ほど説明します。ガンジーさんやキング牧師をそういう方を合わせた賞が国連にあり、アンマは表彰されている。
 インドの端・南インドに去年2月にお伺いしたとき、コーチンや地震の津波の被害のあったところなどを10日間くらい掛けてお伺いした。11年前にシンガポールに赴任していたときに、インドに行かないかと友人に誘われてお伺いした。そのときにスピリチュアルなアンマやサイババにお会いしないか、ということでインドに伺った。

南インドに訪問するまでの縁
  一昨年9月に十数年来の心友である元TDK社員 池谷啓さんと4年振りに全く偶然に出会い、
 「南インドに合気道を教えに行かないか!」と誘われた。合気道だけの紹介だけだったら他に適任者が大勢おられるので断る考えでいたが「日本の文化を伝えてほしい」といわれて、日本の文化なら!と伺うことを決めた。日本の文化、山岡鉄舟とその心をもった武士道を伝えるためなら、と仕事の忙しい時期の谷間に11年ぶりにインドに行くことができた。
 シャンタジ様=国際チャリティ協会アムリタハート(アンマの日本支部)の責任者との縁も伺うきっかけになった。アンマは、抱きしめることでその人の気持ちをほぐし、活力を与える。宗教を乗り越えたもの。

合気道の紹介
 コーチンにあるアムリタ工科大学を訪問する。ここは、大学と看護学校と小学校と寺院がある。畳のある道場がないので、大学の中庭の芝生が演武場所となる。芝生に、石や堅い場所がないか事前確認をする。
 武士道の簡単な紹介と合気道の説明を加えながら、二時間実演する。見学者200人。 
(ほかコーチン医科大学  見学者100人 コインバトール工科大学・経営大学  見学者100人。)
合気道は南インドにはない。どちらかというと戦う武道である空手や少林寺拳法が多い。合気道は和の武道で相手が来たら、どう対応するかという武道である。
   合気道の概念の説明   ○Self defense Marshal art    
                   ◎Peaceful Marshal art 
 千羽鶴の手渡しと義援金
  スマトラ沖地震の津波被害の地域へ慰問に行くことになった。被災地ナーガパッティナムの小学校を訪問した際千羽鶴を手渡すことができた。一緒に、折紙教室を開き、カースト以下の不可触民の部落にも訪れて、折紙を紹介した。
  義援金を講演会で集めるようと、「現代に生きる武士道」の講話を行って、講演会のチャリティ分と自分のお金を合わせて、日本のお金で1万円を持って伺った。

 被災地でのボランティア活動
インド タミルナーヅゥ州 ナーガパッティナム地区。日本の学生が100名国際ボランティア協会の呼びかけに応じて住宅建設プロジェクトに2月下旬から参加されていた。ブロックを積み上げていく住宅建設にも関わった。
ここでは、アンマが、スマトラ沖地震の被災地救援と復興活動として、家屋再建やボート等の生業支援、医療救援に向けて、24億円かけていることの意義と成果がひしひしと感じられた。

合気道も3箇所で教えさせていただくことになった。インドに行って、鉄舟と西郷隆盛の武士道の精神、そのエッセンスは伝えることはできたかな、と思った。そうしたら「また来ていただけますね」と言われた。

私のミッションは「国づくり、人づくり」で、鉄舟も想いも「国づくり、人づくり」だと思う。
 アンマのパンフレットを無理してもらってきた。1953年生まれ、世界各国に行き、抱きしめることにより人の心を豊かにする・活力を与える活動をしている。国連でもスピーチをしている。インドでは大統領が表敬訪問したりしている。
 災害救援活動もあちこちで行っている。津波が来ることをアンマは予知した。この地区に限っては人を建物に非難させ、そのあと動物たちも避難させ、被害を食い止めた。他の地域では被害があったので、人道的援助した。クリントンが代表のNPOグループや病院にも寄付をされている。

南インドから帰国後の活動
 9月の下旬にはお釈迦様が説法された北インドから中インドに行った。
「仏国土をつくろう会」主催での仏跡巡りツアーとして参加した。
    場所  霊鷲山 ブッダガヤの大塔  ガンジス河  竹林精舎
     佐々井秀嶺師による 仏教改宗50年 世界仏教徒大会に参加
    (アンベードカル博士(インド憲法草案者 1891-1956)の遺志を継いで仏教復興に身命を)

 インドではカースト制がありますので、インドでは仏教徒が統計上は1%ですが、実際は1割くらいいるかと思う。その先頭に立って仏教改宗でインドを良くしようと活動している佐々井秀嶺師(今年73歳)にもお伺いした。インドから帰ってきてから、「仏教徒に仏教を教えることも大切だが、日本の文化合気道も教えてもらうことはできませんか」、と厚い手紙が来た。

 北インドと南インドの両方から声が掛かり、ひとつの体では両方にはいけませんから、5月末にアンマが日本に来られてからご相談しようかと思っている。うれしい悩みです。ご相談して、9月か10月にはいくことになっている。

アンマ来日プロジェクト  国際スピリチュアル&チャリティフェスティバル
 神戸会場 5月25日、26日 神戸サンボーホール  
 東京会場 5月28日、29日 味の素スタジアム
興味がありましたらどうぞ参加して下さい。日本には毎年来ておられる。

『烏雲物語』(ウユン)
 山形県の鶴岡市全40小学校に100冊寄贈に行きました。翌日、「寄贈ありがとう」と山形新聞に出た。今後10年間で300小学校に寄付することを目指している。
 鶴岡庄内に来たのでと、清河八郎の記念館などに伺った。入ったら、徳富蘇峰、頭山満の揮毫があった。恩師品川先生の先生である徳富蘇峰は当時一流のジャーナリストだった。また品川義介先生は、頭山満を尊敬されてかわいがってもらっていた。うれしくて感激しました。
今朝、鶴岡から帰ってきて直接こちらに来た。人に恩返しをすると自分に還ってくると実感しています。

インド十円日供
  一日十円(年間三千七百円)を奉納し、インド僻地医療・教育を支援する。
インドに行ったので、何とかしようと1日10円集める十円日供運動を個人で始めた。10円はわずかだけど、それを集めてインドに寄付することをやっている。今後も継続していきます。学校や病院とか、に使われている。アンマ・仏教のご縁、日本に花咲いた武士道を、合気道を通じて、インドに伝えることができたら非常に良い。私自身は山岡鉄舟の考えを実践に移して、インドへのご恩返しと夢の実現ができればといいと考えている。


  二見のミッション    「国づくり  人づくり」 
   具体的実践事項と目標値
    1「親子合気道教室」の普及           (新規 十年で100家族)
        「無心無構」  「稽古作徳」
    2「春風」誌を通じて、 「志」「徳」を伝える  (購読者 十年で200人増加)
    3「烏雲物語」寄贈と感想文募集活動       (十年で300小学校)
    4「心の仏教」実践   ①インド十円日供運動の普及  (十年で300人)
                ②写経 「延命十句観音経」の奉納    (十年で100人)
    5 日印文化交流(合気道 武士道)の橋渡し   3年間で目標値を明確にする。

【事務局の感想】
 退職されて、ますますご自身の活動を積極的にされていることが、想像をしていたことですが、やはり、という思いで今回の発表をお聞きしました。忙しい時間にも係わらず、望む方向に物事が進んでいくのは、それをするためにそのように開けて行くというように感じます。これからも
二見武士道の発展をお祈りしています。

投稿者 staff : 2007年04月27日 13:05

コメント

コメントしてください




保存しますか?