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2006年04月23日

鉄舟の書を温泉で発見

鉄舟の書を温泉で発見

仕事の関係で宮城県・東鳴子温泉に寄せていただく機会をいただいているのですが、まさかこんなところで鉄舟先生の書に出会うとは・・・。


この書は、明治15年刊行の「宮城縣温泉小誌」の「題辞」として掲載されていたものです。真ん中に活字で「山岡公題辞」とあり、左側に鉄舟先生のサインがあります。
この小誌は、明治14年5月にドイツ・フランクフルトにおいて鉱泉学博覧会が行われるため、日本国内の著名な温泉を採酌して出品するために、各県に温泉のことをまとめろというお達しがあり、まとめたもののようです。
で、なぜかその冒頭に鉄舟先生の書があるというわけです。

このような、鉄舟先生とは関係ないと思われるような書物の中にそれを見つけるということの考察については、山本先生の研究におゆずりするとしまして、皆さんのご興味は「何て書いてあるの?」ということではないかと思います。

結論から申しますと、わかりません。スミマセン。
鉄舟先生の達筆にまだ私の脳力開発がついていっておりません。あしからず。
しかし、ここでめげず鉄舟サロンの方々にいろいろ聞き回りましたところ、冒頭の四文字は
「天然為図」ではなかろうかという総合結果が出ました。
「天然、図と為す」と読み、温泉を書にまとめたよ、というような意味になるのではないかと思うのです。

左はサッパリです。

しかし、このような行為は謎解き的であり、脳のトレーニングとしてなかなか楽しいものであります。
どうか皆さん、読み方と意味をお教えください。
あくまでも脳のトレーニングですので、賞品等ご期待なさらないよう・・・。

(田中達也・記)

投稿者 lefthand : 2006年04月23日 15:39

コメント

御無沙汰しております。書を拝見しました。少しだけくずし字をやっているのですが、左側の「鉄舟居士」の前の部分は、恐らく「辛巳初冬日書於全生庵 」ではないかと思いました。「辛巳」の年は明治14年にあたりますので、内容と合致します。ご参考になれば幸いです。
本林拝

投稿者 本林義範 : 2006年05月14日 00:23