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2011年11月25日

2011年11月開催結果

11月例会は末松正二氏と山本紀久雄が発表いたしました。
    

① 末松正二氏
「終戦工作」を11月・12月二カ月ご発表頂く、その第一回目でした。
終戦工作は、岡田啓介を中心とする重臣グループ(総理経験者)、高松宮、近衛文麿、木戸内大臣等を中心とする宮中グループがその有力なグループで、他にも多数の工作がありました。

また、終戦は政府が閣議で決定し、枢密院の同意を得、天皇の決定により成立します。
よって終戦を実現するには、政府の各閣僚の賛成を得、閣議で審議されるようにもってゆくことが必要です。

当時の総理大臣は東條英機で、開戦時の総理でもあり、陸軍大臣、参謀総長も兼ねていて、陸軍の全ての決定権を持っていました。

東條は戦争継続、徹底抗戦を主張しており、従って、終戦工作は東條内閣を倒閣させることから始まるのです。

このように末松氏は終戦工作について、事実に基づき時系列に整理され解説されましたが、我々はその事実を正確につかんでいなかった、というのが正直な感想で反省でした。
今の社会体制は全て終戦からつながっています。その事を末松氏からのご発表で改めて振り返るよい機会でした。

末松氏から学ぶことは多く、12月のご発表も期待できます。

② 山本紀久雄

山岡鉄舟という偉大な人物について研究していくと、いつも新鮮な感覚になります。

11月はドイツで一般人・企業経営者・大学教授・武道家等、多くの人達と接し、ドイツ人は「しっかりしている」と改めて感じ、いつの間にか戦後66年を経てユーロ圏は「ドイツが盟主」になっていて、各国首脳が「メルケル首相詣で」をしている実態に、新鮮な驚きを感じています。

ドイツ人がしっかりしている事例として「武道家が武士道を一人で理解した経緯」と、ハンブルグのMiniatur Wunderland ミニチュア・ワンダーランドでの新鮮な驚きと集客力について解説いたしましたが、これらと鉄舟の茨城県・伊万里県での行動は

① 想像する県知事と異なる発想の人物⇒新鮮
② 行動がダイナミック⇒面白い
③ 定めた目標を達成したら直ちに辞任する⇒驚き

という三項目と類似している内容を解説申し上げました。

何事にも成功する背景には共通する「セオリー」があり、それは時代を超えたものであるともお伝えしました。

投稿者 Master : 2011年11月25日 06:33

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