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2010年11月20日

2010年11月開催結果

11月の発表は、まず、末松正二氏から日中戦争勃発の「盧溝橋事件」から始まりました。
自ら手書きされた「盧溝橋現場地図」、世界遺産のマルコポーロ橋を撮影した盧溝橋の素晴らしい姿の写真、当時の状況について書かれた多くの記録、これらを開陳いただきながら当時の日本軍と中国軍の緊張した状況についてつぶさにご説明いただきました。

今回は前半でして、後半は来年一月例会で発表いただきます。後半も楽しみです。知らない多くの事を末松氏が教えてくれます。

次の発表は高橋育郎氏です。11月3日の文化の日に、高橋氏作詞の「大きな木はいいな」が「全国童謡歌唱コンクール」で、東海北陸代表の宮内麻里さんが歌って、見事グランプリ曲となりました。
グランプリ曲作詞の背景について発表いただきましたが、更に高橋氏の音楽活動が最近一段と弾みがついている状況についても触れられ、さすがに「生涯現役」体現者と感じた次第です。

山本紀久雄からは「鉄舟から現代を観れば」というテーマで発表しました。今の政治混乱は全て外国絡みです。では、幕末時は外国勢力との関係はなかったのか。殆どの幕末研究資料は外国との関連を薄く取り上げていますが、明治時代の近代国家像を創り上げるためには、欧米先進国のノウハウが必要であって、そのためには外国人の能力が多いに必要であり、幕末時の事件の背景にも外国勢力が多いに絡んでいた。

例えば、鳥羽伏見の戦いで敗れ、慶喜は江戸に戻った船、何故に最初大坂湾の米国艦イロクォイ号に乗船したのか。何故に平山敬忠外国奉行が前夜半に米国公使の宿舎に走ったのか。
当時も今も外国との関連を抜きにして時代分析は出来ないという事実をご案内しまして、そういう時代だからこそ、鉄舟一刀正伝無刀流による日本人が持つ、独特の本質である「一瞬の斬れ味」によって日本を救ったのだということをお伝えしました。

投稿者 Master : 2010年11月20日 06:30

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