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2010年05月01日

2010年4月例会報告

山岡鉄舟研究会 例会の感想
2010年4月21日(水)
「『予知』のこと〜危険予知から地震予知、さらに〜」
佃 為成氏

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今月の山岡鉄舟研究会は、佃為成氏をお迎えして、「予知」とは何かについて、ご専門の地震学、地震予知論の分野を中心に、人生論としての「予知」についてお話しいただきました。

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 左・佃 為成氏 / 発表風景

「予知」という言葉について、誤解があるのではないかと佃氏は語ります。
例えば、地震の分野において予知するというと、ナマズが暴れたとか犬が吠えたとか、何かカンとか超常現象的なことなどと混同して扱われているようです。
予知とはそういうものではなく、ある事象において、何らかの「サイン」が発せられているのをキャッチし、そこに「考える」ことを加えて成り立つのが「予知」なのです。地震でいえば、地下から発する地震の前兆現象、すなわち地下からのサインをキャッチし、それを過去のデータや経験と照合し、これから起こることを前もって知ること、これが予知なのです。

予知は、これから起こりうる危険を回避するために必要なことです。そして、これは何も地震や事故などの危険回避ばかりでなく、人生を成功に導くためにも必要なことであるのです。このことを、佃氏は教えてくださいました。
このことの説明として、佃氏は「ウサギとカメ」の物語を例にとり解説されました。
1)世間ではのろまを馬鹿にすることが多い
2)馬鹿にされても、それにも負けずに少しずつ着実に物事をやる人はいる
3)馬鹿にした人は、自分は簡単に物事を行うことができると過信している
4)結局、のろまに見えた人が物事を成就する
5)以上のことを「予知」すれば、たとえ人に馬鹿にされようとも、一歩一歩着実に歩んでいく道を選ぶことができる

鉄舟は、まさにこのことを貫いた人物だったのではないでしょうか。のろまと馬鹿にされてはいなかったでしょうが、ひとつのことを突き詰めてやり抜くという点において、鉄舟はそれを実践した人物であり、その結果が、鉄舟の功績にあらわれているように思います。
「人生の予知」とは、目標に向かって一歩一歩着実に行うこと、そのために日々のサインを拾い集め、過去の経験などと比較分析しながら、適切な方向に進んでいくことと学びました。

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今月をもちまして田中達也は事務局を辞任いたします。在任中はひとかたならぬご厚誼を賜り、誠にありがとうございました。今後は自分の目指す目標に向かって専心していきたいと思います。今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
山岡鉄舟研究会はこれからも続いていきます。会の益々の繁栄をお祈りし、同時にこれからも変わらぬご協力をお願い申し上げます。

5月は19日(水)18:30〜東京文化会館 中会議室1です。
皆様のご参加をお待ち申し上げます。

(事務局 田中達也・記)

投稿者 lefthand : 2010年05月01日 11:35

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