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2008年02月02日

1月例会記録(1) 

■高田東士生氏
「海外で経験したあんなこと・こんなこと」

1.自己紹介
2年前の4月に12チャンネルのアド街ック天国を見てぬりえ美術館を知って、鉄舟会にご縁が出来、参加させていただくことになりました。
中国に出張して、品物を買って国内のお客様に売っている。中国に一人で行く機会が多いので、日本では経験しない失敗談が多いもので、行かれるようなことがあれば、あの人があのようなことを言っていたと思い出し、危険を避けていただければと思いましてお話しさせていだきます。


2.中国編
91年だったと思いますが、中国の広州でトラブルに巻き込まれました。1年に2回中国商品の輸出会があって、91年当時は香港経由で入っていました。今のように飛行機は直行便がありませんでした。
天安門広場を想像していただければ良いんですが、そこまで広くはないですが、沢山人間がいるんですね。広場を抜けるのに15分くらい歩かないと抜けられない。広場を外国人がカートを引いて歩いていると、みすぼらしい、小さな子どもがお金をくださいと取り囲んでくる。当時は可哀想だなという気持ちがあって小銭や小さな15円から20円くらいのお札を上げると、逃げられないくらい人が寄ってきて、パスポートも危ないくらいの状態になる。2000円くらい放り投げて、人がそちらに行ったときに逃げられたという経験がある。
可哀想だと思って自分にピンチになって跳ね返ってくる。可哀想と思っても、公の機関を経由して恵んであげられたら宜しいんじゃないでしょうか。

広州に行くときに香港から列車で近くまで行って、香港から出国して中国に入国するときに並んでいないとならない。ものすごい人が入国管理に並ぶ。縦に10列くらい並んでいるが、横を突っ切ってくる人がいる。おかしいわけです。
お客様から頼まれて、初めて中国に来た方と一緒だった。20人くらい並んでいて横を突っ込んでくる。横から来たときに肩でブロックして跳ね飛ばした。一緒に居た人がナイフでバッグを切られてお財布を取られた。2秒か3秒の間に財布だけ取られた。香港の警察にお願いしたら、香港を出国しているので中国の警察だといわれて、中国入国して中国の警察に行ったら、中国に入国していないから知らないと言われた。
今はそういう入国の仕方じゃなくなったんで、前よりはリスクは緩和されたと思います。横から人間が来たら、どうやっても狙われた。責任者という形でお連れしたので、ご迷惑を掛けた。
今はタバコを吸わなくなったけれど非常にヘビースモーカーだった。9年くらい前に、上海は古い空港だったんですが、上海の空港について入国管理が終わって、出たところでタバコに火をつけたら後ろから肩を叩かれた。前は禁煙じゃなかったが、たまたま禁煙になった。禁煙のところなら、吸う前に禁煙ですよと言ってくれれば吸わないのに、タバコに火を点けるのを待っている。変なアルバイトが横行して、空港内でタバコを吸うと罰金50円と書いてある。
経済が発展してきて、昔社会主義は平等で良いことがあるんだなと思った部分が押さえられて、上海や広州はお金がないとだめだ、お金を稼ぐには、法律ぎりぎり、もしくは見つからなければやらなくてもいい、そういうことが横行していることを感じられた。かなり注意しないと、安易な気持ちで居ると、考えないようなレベルで知恵を使って巻き込んでくる。

2000年に北京に行きまして、別のお客さんと一緒で、日本に駐在している中国人、かなりエキスパートな人と一緒で、3人で夜遊びに行こうと食事が終わった後、日本でいうカラオケスナックみたいなところに行こうとなった。知らないところに行くのは良くないとタクシーの運転手さんに聞いて教えてもらったところに行った。
昔泊まったことのある三ツ星の、外国人が泊まるホテルの2Fのスナックみたいな店で飲み始めた。帰ろうかというときに日本駐在の中国人が家でご馳走してくれるというので出ようとすると、会計が18万以上。ぼったくりバー、暗いところに小さく金額を表示している。XOと書いてあるブランデー、暗くて金額もよく見えない。女の子が何倍飲んだか計算している。領収書も出せないし、一緒にいた中国人が警察に顔があるから、三ツ星のホテルだから、警察に行こうと言い出した。向こうも俺たちだって警察にパイプがあるとか微妙なせめぎあいになって、半分くらい払い、あと残りはうちの会社の交際費でやろうということで、中国のやくざと絡めてトラブルになってもいけないと妥協した。
三ツ星ホテルで外国人も入れて、地域の警察の幹部を知っている方がいてもそれくらいやるということは、表面には分からない危険な部分があるんだなと思いました。タクシーの運転手さんの紹介だったんですけど。運転手さんとは縁もゆかりもなかったんですけどね。
今でも、場合によっては危険なこともある。知っている人もいて、安全なところ以外は行かないほうがいい。日本人はお金で解決するからお金が取りやすい人種と見られやすいですね。

3.イギリス編
93年に仕事でイギリスとフィンランドに行くことがあった。成田からイギリス・ロンドンへ行き、翌日ヘルシンキに行く予定だった。
そこそこ良いイギリスの有名なホテルに泊まり、朝食を採りにいった。部屋にセーフティボックスなかったんですよね。会社で借り金していた30万円を朝ごはん食べてくるだからいいだろうと、ドアにドントディスターブDo Not Disturb(起こさないでください)の札を掛け、30分くらい食事して戻ってきて、念のためお金を数えてみたら、どう考えても10万円しかない。朝食を採るときホテルの人間に部屋番号を言う、そこのコミュニケーションでやられたのじゃないか。ホテルに言って警察に報告しましたが結局なしのつぶてで終わり。パスポートにしろ、現金にしろ、面倒臭がらないで。
会社は本当にありがたいことに、正直に言ったらその20万円は会社で補填してくれた。それは会社に非常に感謝しております。

日本ですが、9年くらい前ゴールデンウィークの前、4月28日土曜日1時くらいに電話が掛かってきて、クレジットカードを使って名古屋で30何万のパソコンを買っていませんか?という。番号のカードは持っていたので、どっかでスキミングされたのかもしれないと思った。カードは種類を決めて使っているので、スキミングされた記憶があるのはサウナか、新橋の焼鳥屋か。サウナで貴重品を預けたところで抜かれてスキミングをやられたのだろう。クレジットカードを2日後に無効して、新しいものを作ってもらったことがあります。

中国で両替するとき、今はお札を数えるカウンターの機械がある。鄧小平の給料が12,13年前は500元、日本円で7000円くらいと聞いていた。
中国に行くと10万円両替する。10万円両替すると6000~7000元で、一番大きい金額の札が100元だから結構な厚さになる。両替されたものを日本人は数えないでポケットに入れる。一人でやると泥棒になるので、少なく出して、指摘されると計算を間違えましたと出す。ホテルで働く両替係りのあぶく銭。
今はマナーとかモラルとかオリンピックに向けてやっているので、大丈夫だと思いますが、カウンターはどこのホテルにも設けているし、中国の人民元でも偽札を判別できることもある。もしカウンター機械がないところで両替するときは目の前でもう一回数えることが良いのではないか。

4.海外でのめずらしい罠
ホテルの中にあるぼったくりバーに入っちゃったこと。今はそのホテルに行ってもない可能性の方が高い。十分学習させていただきました。


【事務局の感想】
日本は本当に安全で安心できる社会です。そのためにその気分で海外にでかけると
高田さんのようなことを体験するようなことも起こるのでしょう。幸いに私はこのような事件には巻き込まれたことはありませんが、引き続き注意をしたいと気を引き締めました。次回は、高田さんのご趣味の分野でまた発表をお願いしたいと思います。
以上

投稿者 staff : 2008年02月02日 15:48

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