« 7月例会は7月12日開催です | メイン | 7月例会記録 »

2006年07月14日

鉄舟のお父さん


ジリジリ、暑〜い真夏の夕刻、今月も鉄舟サロン例会は行われました。
ご参加の方もじわじわと増え、会に活気が出てきました。常連さんも最近参加された方も、和気あいあいと楽しみながら、マジメに学んでいらっしゃる姿に、あらためて鉄舟先生が呼び寄せてくださったご縁に感謝しなければと感じました。

今月の発表は森田さん。森田さんは東京・汐留の遺跡調査に携わられたそうで、遺跡調査のエピソードをいろいろ語っていただきました。遺跡調査というのは未知の世界でしたので、いろいろと興味深いお話でした。
汐留は、江戸時代仙台藩と竜野藩の屋敷があり、その石垣などが出土していますが、そこに火事が何度もあった痕跡が残っていたのだそうです。森田さんが文献で調べられたところによると、仙台屋敷は江戸時代を通じて10回火事に遭っているそうです。20年に1回ぐらいは焼けていた計算になります。ホント多いですね。景気が悪くなると火事を起こしていたなんて説もあるそうで、まさに「江戸の華」だったということが遺跡からもわかるというわけです。

続いては、山本さんのお話。今回は鉄舟のお父さんに関するビックリエピソードを聞きました。
鉄舟のお父さんは79歳で亡くなられたそうですが、そのとき2歳のお子さんがいらっしゃったそうです。鉄舟の兄弟ということになります。当時にしては長命であったことも驚きですが、77歳にしてお子さんを設けられたことも驚嘆に値します。このエネルギッシュな父の影響を、鉄舟は少なからず受けているだろうと推測します。
お父さんは79歳で亡くなられた訳ですが、そのとき3500両の遺産を残されたそうです。今のお金にすると、1億〜1億7千万円!江戸時代は複数の貨幣が流通しており、米価なども含めるとレートが複雑で単純に換算することはできないのですが、それでも一億数千万円の遺産を相続したのです。しかし鉄舟は、その大半を兄弟たちに分け養子に出し、自分は残りわずかのお金を持って山岡家に入ったのです。鉄舟の大きさというのはこういうところにあらわれているのではないかと思います。やはり鉄舟はすごい。

(田中達也)

投稿者 lefthand : 2006年07月14日 07:53

コメント

コメントしてください




保存しますか?