« 高山での鉄舟法要と追悼記念講演会 無事終了しました | メイン | 尊王攘夷・・・清河八郎その五 »

2009年07月26日

飛騨高山・鉄舟法要と追悼記念講演会ご報告

鉄舟法要と追悼記念講演 ご報告
2009年7月19日(日)
岐阜県高山市・宗猷寺

鉄舟が少年期を過ごした飛騨高山・宗猷寺にて、鉄舟の命日法要と講演会を行いましたので、報告いたします。

takayama090719_01.JPG

*****

前日に高山に乗り込んだ鉄舟会メンバー。
東京方面からは8名が参加しました。
高山では、今回の法要研究会を現地で取りまとめてくださった水口(みなぐち)武彦先生(元校長先生)、田中彰様(高山市郷土資料館学芸員)のご尽力で、チラシの配布や新聞等への紹介をいただき、多くの地元の皆様の関心を集めることができました。また、鉄舟会メンバーの北村様のお母様(以前訪問したときも手料理の歓迎をいただきました)や宗猷寺お向かいの銭湯・鷹の湯の清水様、そして岩佐一亭のご子孫、岩佐清様ほか多くの方々のご協力で、会の準備が万端整いました。

前日の打ち合わせを終えた東京からのメンバーは、ホテル近くの居酒屋で士気を高め、ホテルの展望スパで汗を流し、明日に備えました。

*****

前日からのあいにくの雨模様にやきもきしながら、当日の朝を迎えました。
当日はどんより曇り空でしたが、雨が降っていないことでよしとし、朝食をとって宗猷寺に向かいました。
当日は50名を超えるご参加をいただきました。昨年まではこの宗猷寺ではご住職がおひとりで法要を行っておられたとのこと。鉄舟居士も、そしてご両親も喜んでくださったのではないかと感慨ひとしおでした。

7月19日9時15分。鉄舟臨終の時刻です。
参加者は鉄舟のご両親の墓前に集まり、ご住職親子の読経とともに塔参諷経(とうさんふぎん)が始まりました。
takayama090719_02.JPG takayama090719_03.JPG
塔参諷経を終え、本堂に入り、鉄舟居士の法要(毎歳忌)に移ります。
参加者は順に焼香し、鉄舟居士の霊を弔いました。
takayama090719_04.JPG takayama090719_05.JPG
法要が終わり、ご住職から法話を頂戴しました。
takayama090719_06.JPG takayama090719_07.JPG

*****

続いて、高山市を代表して、高山市郷土資料館・田中彰様からご挨拶を頂戴しました。
takayama090719_08.JPG takayama090719_09.JPG
現在、高山市郷土資料館は館の増築を行っておられます。完成すれば現在の倍の広さの資料館となる予定だそうです。そして、そこには鉄舟のコーナーも設け、資料館で収集されている鉄舟ゆかりの品などを展示されるそうです。楽しみです。着工は今年の末だそうです。

*****

休憩の後、山本紀久雄会長の講演を行いました。
takayama090719_10.JPG takayama090719_11.JPG

私たち山岡鉄舟研究会は、山岡鉄舟の生き方を通じて、現代に生きる私たち自分自身の生き方の指針とすべく研究を重ねています。その目的で鉄舟という人物像を探求していけばいくほど、そのブレない生き方は大いに学ばねばならないと感じさせられます。そして、そのブレない生き方を実践した「人間力」は、鉄舟が少年時代を過ごした、この高山の地に依るところが大きいのではないでしょうか。
takayama090719_12.JPG takayama090719_13.JPG

私は、今回の高山法要に先駆けての打ち合わせ等で初めて高山の地を訪れました。豊かで、緑深き山々に囲まれた大自然の中に、小京都と謳われる瀟酒な街並が碁盤の目のように広がり、その間を人が行き交い活気に溢れています。さすがミシュランが三ツ星をつけた街と納得しました。講演の最中にも、欧米人の観光客が数組、本堂を覗き込んでいきました。
しかし、何よりも感激したのは、高山の方々のお人柄です。現地での広報や、懇親会の仕出しの手配など、とても熱心にお手伝いくださいました。本当に感謝申し上げます。
takayama090719_14.JPG takayama090719_15.JPG

鉄舟は代官の子としてこの地に赴き、今でいうと小学校高学年〜高校生ぐらいまでの時期を過ごしました。その間、寺子屋で地元の子どもたちと一緒に学び、岩佐先生に書の手ほどきを受け、井上清虎から剣を学びました。山本会長の講演を聴きながら、少年鉄太郎もこうやってこの地でいろんなことを学んで成長していったのだなあと思うと、感慨ひとしおでした。そして、鉄舟の人間力を醸成した高山の地で、このような盛大な研究会を行えたことに、あらためて感謝の意を強くしました。

*****

山本会長の講演の後は、参加者の親睦を深めるべく懇親の席を設けました。
takayama090719_16.JPG

鉄舟のために多くの人が集まり、席を同じくするご縁ができたことを本当に嬉しく思います。ご参加くださいました皆様、ありがとうございました。また、この日のために現地で大変なお骨折りをくださったお世話役の皆様、そして、宗猷寺ご住職の今城様、本当にありがとうございました。

今後は、この毎歳忌を、山岡鉄舟研究会の全国大会と位置づけ行っていこうと考えています。
来年の7月19日も、皆様と高山でお会いできることを楽しみにしております。

(事務局 田中達也・記)

投稿者 lefthand : 2009年07月26日 19:17

コメント

高山市の田中と申します。7月19日はとても充実した一日を過ごさせていただきありがとうございました。いただいた資料や写真は大切に保管し、私の宝物にしたいと思います。また、次回も計画していただけるとのこと。必ず参加したいと思います。昨年NHKで放送された大河ドラマ「篤姫」では、鉄舟先生のことは一言も触れられておらず、「江戸城無血開城」は勝海舟先生お一人の功績であるかのように放送されていました。とても残念でした。しかし宗猷寺で山本先生の講義を拝聴し、鉄舟先生の功績はやはり偉大であったことを再認識いたしました。少しだけですが気が晴れました。先週の日曜日は高山市清見町のゴリラ清見店に立ち寄り、中田鉄舟さんお勧めの清酒を2本購入しました(私は日本酒が大好きです)。このようなご縁も鉄舟研究会さんのおかげです。本当にありがとうございました。

投稿者 田中 拓治 : 2009年07月28日 22:40

高山での法要と講演会にご参加くださり、誠にありがとうございました。
会が盛大に行えましたのも、田中様はじめ高山市の皆様のご協力の賜物と感謝いたしております。
来年も同じ日、同じ場所で法要を行えるよう準備いたしてまいります。どうぞよろしくお願い申し上げます。
事務局・田中達也

投稿者 田中 達也 : 2009年07月28日 23:01

コメントしてください




保存しますか?