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2006年05月19日

5月例会感想

鉄舟と栗原さんに学ぶ自然体

あいにくの雨の中、今月も例会が執り行われました。
kurihara01.JPG今回の発表は栗原さんでした。
発表前、ロビーでソワソワされておられましたが、緊張感の中にも集中されておられるご様子。「この10年で考えていること」とはなんだろう。楽しみになってきました。

始まると同時に栗原さんの力強い声が会議室の外に聞こえてきました。私は受付を担当させていただいている関係で、開始後10分間ぐらいは会議室の外にいるのですが、そこにも栗原さんの迫力が伝わってきました。
kurihara02.JPG栗原さんの人生テーマは「さからわず、自然体で生きる」。栗原さんの力強い声に、今までこれを実践して生きてこられた自信を感じることができました。
栗原さんは無農薬での野菜づくりや書をお書きになり、日々を感動とともに充実して過ごされていらっしゃいます。そして、そのような暮らしを通じて人生テーマにたどりつかれたのだと思います。それは、ご披露いただいた書にもあらわれているような気がしました。


yamamoto01.JPG山本先生のお話は、「鉄舟が旅で学んだ最先端思想」。鉄舟は15歳のとき、お伊勢参りに旅立ったそうです。そこで二つの出来事から、自分が知らなかった日本の姿を知り、日本国というアイデンティティに初めて気づいたというお話です。
当時の日本は鎖国政策をとっていたわけですから、将軍を頂点とする階層社会であることをあたりまえに受け止めていたのですが、そうではない事実に直面し、さらに「海国兵談」という書物によって世界の中の日本ということをつきつけられ、鉄舟は考えさせられたのです。これは、鉄舟にとって常識が覆る大変な衝撃だったのではないかと思います。

日本人はこの後、常識が覆される大変な出来事をいくつか経験します。明治新政府の樹立、政治制度の激変、社会制度の激変など、日本人一人ひとりのあらゆる常識がひっくりかえりました。その中で、皆に「お前が慌ててもしょうがないだろう、こういうときこそ各々が普段していることを続けるのだ」と説いてまわった鉄舟の偉大さに感じ入った今回のお話でした。


このことは、栗原さんのお言葉「さからわず、自然体で生きる」姿勢に通じるのではないかと感じました。鉄舟が説いたことはまさに、どんなときもどっしり構え、自然体でいることだということなのではないでしょうか。
栗原さんの「さからわず、自然体で生きる」姿勢に、鉄舟が皆に説いてまわった剛胆さと申しますか、肝の据わったスゴイ振る舞いを垣間見たような気がし、鉄舟サロンと、メンバーの皆様の奥深さを感じた例会でした。

(田中達也・記)

投稿者 lefthand : 2006年05月19日 17:28

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